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乳酸菌と腸内細菌のお話し

201491712115.jpgヒトの腸管内には500種類以上100兆個以上の腸内細菌が棲息している。腸内細菌の機能は主として腸管からの養分吸収、腸の免疫力向上、病原体からの感染予防なのだが、人体を構成する細胞数が約60兆個といわれているので、そのとてつもない数字にまずは驚く。菌の生息場所と比率は、胃:20%、小腸:30%、大腸:50%といわれる。この「数」と「比率」の乱れが全身疾患の発症に影響することが近年知られてきたそうだ。その「乱れ」の一因に抗生物質の過剰投与があげられる。抗生物質は急場を凌ぐのには効果的だが、多用することにより腸内有用細菌群までもが駆逐されてしまう。結果、腸管内で真菌類が異常増殖しアレルギー性炎症を悪化させていることが報告されている。人口物質(環境ホルモン・食品添加物等)がアレルギーの第一義要因であるのはもちろんだが、抗生物質等の人為的操作による腸内細菌群の構成・動作内容の変更が諸々の感染症原因となっていることも知っておいたほうがよいだろう。今年(2014年)6月、酵母由来の新薬がシベリアで開発されたというニュースが入ってきた。やはり万物は地球の鼓動に合ったものがよいだろう・・・。         http://japanese.ruvr.ru/2014_06_18/273670298/

そこで「乳酸菌」のはなしだが、先に述べた100兆個以上の腸内細菌を活発化させるためのトリガーが実は乳酸菌というわけだ。よく知られているものにビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属のビフィブス菌があるが、これは母乳内での最優勢細菌で他の菌(雑菌等)が活発化するのを抑えている。かたや粉ミルクなどの人工物を主に与えた乳幼児の腸内では、ビフィブス菌以外の菌も多く見られるようになる。このことが、人工栄養児が母乳栄養児に比べ細菌感染症や消化不良を起こしやすい理由の一つだと考えられている。元来草食動物である日本人の大腸の長さは約1,5m、肉食動物系のコーカソイドは約1m。腸の機能は、栄養分を吸収する小腸と水分を吸収する大腸に大別されるが、小腸は約6mあり腸粘膜の表面積は全身皮膚の200倍あるといわれる。この小腸+大腸合わせて7mにも及ぶ臓器内で100兆個以上の腸内細菌が活躍し我々の日々の健康を保証しているというわけだ。そしてその動作に不可欠な要素が「乳酸菌」である。乳酸菌は自然界に普通に分布しており、吹き渡る風の中にも存在している。食品から摂取する場合、チーズやヨーグルトなどの乳製品もよいが、乳酸発酵の代名詞「漬物」なども有用である。

そして最後に・・・                                           「パパ、お牛さんはどうしてあんなに大きいの?」という子供の質問に答えてこのエントリーを終える。

牛は草食動物。草以外食べない。他の動物を襲い捕食することはない (← これは誰でも納得!!) 言うなれば完璧なベジタリアンですw ではどうしてあのような立派な骨格と分厚い肉質を持てるのか。その秘密というか答えが実は「腸内細菌群」にある。彼ら(牛のこと)の胃袋は全部で4つあり摂取した水分を含む草花を順次砕きながら胃袋に送ってゆく。消化を終えた食物はその後吸収のため腸に送られる。そこには天文学的な量の腸内細菌が待ち受けていて、自らが生きそして子孫を残すため、分解&吸収作業を日々行っている。そして短い一生を終える。実は彼らはこの「一生を終えた細菌群」を濾過吸収し、植物からは摂取できない貴重な高タンパク源としていたのである。絵面としては、クジラが横向きに泳ぎながらオキアミを海水ごと飲み込んでいる姿を思い起こしていただければ近いかな?ひるがえって我々人間にも、多分、同じことが言えるはずだ。特に日本人は腸の長さも相まってその素養十分w      人間の排泄物の構成比を見てみると1/3が食物の残りカス、1/3が腸管内部の新陳代謝による内壁の剥離物、そして残りの1/3がなんと「腸内細菌の死骸」という事実からもそれが分かる。さぁ今日から皆さんも「二足歩行の牛」を目指してがんばりましょう!

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