2016年6月
大自然、多様性であるが故に美しい
70年代にはじまった「EC/EEC」から今日の「EU」まで、それは「世界統一政府(NWO)」に向けた「1%の人々」による壮大なるプロジェクトであったわけだが、現実には様々な宗教・文化・習慣・経済的体力などの差が存在し、「1%の人々」が机上の理屈で考えるほど「効率化」への手続きは順調ではなかったと云うこと。
例えて言うなら、アメリカはボルドー、欧州はブルゴーニュだったわけだ。世界統一政府を目指す一握りの人々がその小区画家族経営の葡萄畑を「EU」と云うネゴシアンを使って画策した「ボルドー化」だったということ。
しかしこれは大間違いと言わざるを得ない。もう少し優しい表現にするなら「正しい間違い」でもいいが・・・。
自然界を見ればわかるが、この地球は「多様性」があるが故に美しいのだ。民族・言語・文化・宗教・環境・四季 etc。一部の人間が唱える「グローバル」の名のもとに、人類は過ちを犯してはいけない!
かつてマックシェーン元欧州担当相が「ロンドンのビジネスエリートは英国を代表しない。庶民は頭(理屈)でなく腹(生活)で判断する」と語ったように、今回のEU残留を支持している人々とは、今現在「充分な果実を享受している1%の人々」に過ぎないのだ。
大航海時代からアラビアのロレンスの時代、そして今日に至るまで、俗に云う「英国の二枚舌外交」はつとに有名で、EU加盟に於いても通貨ユーロは導入せず、シェンゲン協定も批准せず。言うなれば、域内のメリットは享受するも義務は果たさずと云うスタンス。この欺瞞と矛盾の臨界点が今回の結果と理解している。EU連合の旗手ドイツとフランスは、本音ではこの「問題児」が自ら出ていく決断をしたことを喜んでいるかも知れない。
予想外の結果に悔しがる「1%の遠吠え」以下
「為政者にとり、国民投票・住民投票は好ましくない手続き」と伝える時事通信記事。あなたは一市民としてこの「考え」に賛成ですか? それとも・・・??
天気晴朗なれど波高し
全文は、「敵艦見ユトノ警報ニ接シ 連合艦隊ハ直チニ出動 コレヲ撃滅セントス 本日天気晴朗ナレドモ波高シ」
これは日露戦争さなかの1905年5月27日~28日、ロシアのバルチック艦隊(ロシア第2太平洋艦隊・第3太平洋艦隊の総称)との対馬沖海戦(日本海海戦)時、東郷平八郎大将率いる日本海軍連合艦隊・秋山真之中佐が大本営へ打電した出動前の電文の一節として、賛否あるがいまも語り継がれている「銘文」。
さて、「いま」を理解する専門用語ということで、本日のお題は「接続水域」。
6日未明、東シナ海の「小島」周辺の接続水域を外国の軍艦が航行したのしないのと大騒ぎ。少し感情的な論評はこちら。クールな分析はこちら と こちら。
「接続水域」とは、簡単に言えば「準領海」のことだが外国船の航行は国際法で認められており、なんら問題はない。「空」で云うところの「防空識別圏」のようなもの。
因みに図に記されている「海里」の単位・・・。1海里は1マイルともいう。陸上のランドマイルはイギリスの伝統的な単位で約1.6kmだが、海上で使う「1海里」は1マイル=1海里=1浬=1′=1分=1.852km等と表記。これは地球の赤道から北極までの距離を概算で10000kmとしたとき、10000km ÷ 90度 ÷ 60分≒1.852kmとなり、「1マイル=1分」とは、地球の緯度、1分の距離をあらわす世界共通単位。よって接続水域の「24海里」とは、干潮時の海岸から44キロメートルの地点となる。勉強になりました、 か??
「天気晴朗なれど波高し」 なればこそ・・・
時節柄、注意深く静観が正解。
孫子の兵法: 『百戦百勝は、善の善なる者に非るなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり』
即ち、「闘わずして勝つ」。将兵・武器弾薬・食糧等、無傷で確保するが最善の策であり真の勝利と云うこと。
国債は、いまや「国災」か??
ご覧のとおりです・・・
とうとう「政府の借金」である国債購入を無条件で受け入れてきた銀行が反旗を・・・。
当然です!! 銀行は「利子で食べてる」営利団体です。
ただでさえ「ゼロ金利」で商売にならない上に、更なる国債購入を迫る政府。
我々事業主が金融機関から資金を調達した場合、利息を含む元本の月々の返済はもとより、年に一度、直近6カ月の事業景況報告を求められるのが常だ。
国と民間は違うって??
いえいえ、「度」を越せば国といえども民間以下の信用扱いになります。当然・・・。
前にも書いたが、国は借金ゼロ(数%はある)だが、「政府の借金」は1000兆円。更に、対外資産950兆円(内訳は売却不可の米国債)。どうすんのよ!!
そんなこんなの経緯を解りやすくまとめてあるサイトがふたつほどあり、「災い転じて福となす・・・」と云うポジティヴな見通しはこちら。「残念な結果・・・」と云うネガティヴな見通しはこちら。
いろいろと噂されていますが、「Xデー」 は、この秋とも・・・
期待してます!!
「バター品薄」のそもそも論 Vol. 4
稚ブログに於ける「バター品薄のそもそも論」も、「Vol.1」、「Vol.2」、「Vol.3」 に続き、ついに「Vol.4」に・・・。
Vol.1 ~ Vol.3までは「驚天動地」カテゴリーに分類していたが、さすがに Vol.4 までくると、驚嘆する元気も失せてきた。で、この「Vol.4」 は「食・食糧」にカテゴライズ。
というニュースが5月31日に流れた。農水省と出先機関の独立行政法人は「10月末までに6千トン緊急輸入するので不足は回避できる」と言うが、そもそもバターに高い関税を課しているのは、「国内の酪農・生産者を保護するため」が理由だったのではないか? その当事者が嬉々として輸入してどうする! ナチスドイツの宣伝相、ヨーゼフ・ゲッペルスの名言、「嘘も百回言えば真実になる」を想起・・・。
「バター不足」、この問題の本質は根深い。多くのステークホルダーを抱えているが故に遅々として進まない。
恒例「チーズころがし大会」、まったく・・・
Gloucestershire Cheese Rolling(コッツウォルズのチーズ転がし祭り=2016)
ちなみに、2015年の動画はこちらです。
毎年5月の最終月曜日「spring bank holidayという英国の休日」 に開催される。
何の意味があるのか? どのような必然性があるのか?などと突っ込んではいけません!
答えは参加している当事者にしか判りませんw
まさに英国! ラグビーやらサッカーの起源をみるようです。
最大斜度45度、約200メートルの急斜面を時速110キロ以上で転がり落ちるチーズを捉まえるのは事実上不可能wで、丘のふもとにあるゴールラインを最初に超えた者が勝者と認定される。毎年数十人が救急搬送されるというから、なんともアレです・・・。ちなみに2008年は負傷者19名。
もらえる賞品は・・・、「追っかけてたチーズ」w
その名は、「ダブル・グロスター(Double Gloucester)」。15世紀にセヴァーン谷の農家がコッツウォールド羊のミルクから作っていたと云われる、由緒正しいチーズ。やがて乳種はグロスター牛のものに変わった。大きさは1Kg~6Kgくらいと様々。このチーズ転がしに使われるものは、多分6Kgのものだろう。チェシャーに似ていてマイルドでクリーミー。
数え年で7年に1度、諏訪大社の大祭「御柱祭」の下社の「木落し」を思い出した。こちらは「神事」だが・・・