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風薫る五月、北海道から浜中便り・・・

20205171437.jpg風薫る五月、思いのすべてが詰まった至高のチーズに丁寧なお手紙が添えられユーロアールに届きました。

もう10年以上前になるかな?

白糠酪恵舎・井ノ口さんからご依頼をいただき、評価委員として釧路地場チーズの評価のお手伝いさせていただいた時期がありました。酪恵舎さんは主にイタリア系のチーズを手掛けており、その作品の完成度は極めて高く評価する必要(部分)が見当たりませんでした。実際道内はもとより今では全国に知られる存在でもあります。

これら釧路地区の事業を後押ししているのが釧路工業技術センターで、第三セクターとしてゴーダ系のチーズの製造販売も直接手掛けています。評価訪問の当時、センターの原田さんには随分お世話になりました。

202051714350.jpgさて、その生産者グループの中でも忘れることのできないご夫婦がいらっしゃいました。

本日の主題である浜中の横井純司さん、文さんです。

ホルスタイン種とブラウンスイス種の牛飼いから搾乳、そして製造までを一貫して手掛けていました。これはチーズ造りに於ける理想の形態ですが、これを維持管理し続けることは年齢・体力との兼ね合いもあり簡単なことではありません。チーズの製造だけでも想像を絶する体力・神経・時間を要するのですから・・・。

10年前の記憶では、9か月~18か月熟成のハード系チーズ「アネベツ」を純司さん、熟成1カ月のフレッシュ系チーズ「風露」を主に文さんが手がけていたはず・・・。

届いたチーズは文さんの「わたすげ」と表面をウオッシュ処理した「わたすげ改」。「わたすげ」の完成度は極めて高くブラウンスイス?のキャラクターがしっかりと出ていて独特の風味と深いコク、そしてどこまでも優しさに包まれたまろやかさが感じられました。フランスものに例えるなら表皮の柔らかなルブロションといったところか。もうこなるとステレオタイプに語られる「日本のチーズ」ではありません。素晴らしいの一言です。100点ですよ、文さん! 他方、私が勝手に名付けた「わたすげ改」はのど越しに多少の苦みを感じました。しかしこれとて致命的と云うものではおよそなく、キャラクターの範疇に在ります。これも十分に「アリ」です。

文さん、純司さん、けっして無理はなさらず、時の流れに身を任せ、大地の鼓動との会話を楽しみ続けてくださいね。

年を取らないのはサザエさん一家とゴルゴ13だけです! 冗談ではなく・・・。

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