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イタリア南部からシチリア地方で作られる2Kg位のひょうたん型チーズ。 このチーズには、名前の由来が3つあります。まず昔このチーズは、6ヶ月間油で拭きながら乾燥熟成させていたのですが、そのときに2つ一組にして吊り下げた様子が馬の鞍にまたがっているような格好なので、これを“馬にのったチーズ”(カッチョ・ア・カヴァッロ)と呼んでいたというもので、イタリア南部やトスカーナ地方でカッチョはチーズ、カヴァッロは馬のことです。また、馬乳から作られていたので馬乳のチーズを表す言葉だという説と、ナポリ王国の国印が馬の模様だったことから、税として納めたチーズの上にいつも馬の柄の公印が認められたためという説があります。 このチーズは現在も南イタリアのシチリア島で作られているイタリアを代表するもののひとつです。しかしかつてローマ帝国の衰退に伴い、アジアから西進したモンゴルの騎馬民族がこのチーズを持ち込んだということが考えられ、それは、このチーズが馬乳で作られていたことを推定させるものです。なぜならその昔ユーラシアの遊牧民は、馬やロバやラクダのミルクを発酵させてクミス(Koumys)とい馬乳酒を作る文化をもっていたからです。そして他にもこのチーズがアジアからもたらされたことは、今日も地中海沿岸から内陸にかけての周辺の国々でカチョカヴァッロのようなチーズが一般的なものとして食生活の中に残っていることからも窺い知ることができます。
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